初めての茶道だから最初から最後まで楽しみたい!初心者が覚えておきたい基本の作法

書道、座禅、和太鼓など数ある日本文化体験の中でも人気がある茶道体験。
興味はあるけど作法が分からなかったり、何を持っていけば良いの?と、初めての場合は不安があると思います。
京都などの観光地や全国の茶道教室で体験でき、気軽なものから本格的なものまで様々です。
そこで、一般的な茶道体験の作法やながれをご紹介します。行く前に知っておけば恥ずかしくない基本的な知識です。
➀茶道体験に必要なもの
初めて参加する場合、持って行きたいものは2つのみ。
➀ハンカチ
➁靴下・・・きれいなもの。白色がベスト。
ハンカチは、体験が始まる前に手を洗ったり、お菓子を食べた後や抹茶を飲んだ後に手を拭いたりするのに使います。
清潔であれば、色や柄はなんでも良いです。
靴下は、茶室や和室に上がる際に履き替えます。
これは、清潔な靴下に履き替えることで畳を汚さないためだったり、亭主(先生)への礼儀のためです。
それと、自身の身を整えるという意味合いもあります。
もし、以下の道具をすでにお持ちであれば、持参していくとより良いと思います。
体験の際は、ほとんど必要ありませんので、わざわざ購入しなくて大丈夫す。
実際に茶道のお稽古を始める際は、必ず必要になるものです。
ちなみに、入門する茶道教室で買い求めるのが正解です。
【入門セット(基本の5つ道具)】※流派により違う
➀帛紗
➁懐紙
➂菓子切り(楊枝、黒文字)
➃扇子
➄帛紗ばさみor懐紙入れ
➁服装
絶対、キモノでないとダメ?と聞かれることもありますがお洋服で全然OKです。
もちろんキモノでもウェルカムです。先生に喜んでいただけますし、自分も気分が盛り上がります。
今回はお洋服での注意点をお話ししますね。
一般的な茶道体験は、30分~1時間のところが多いと思います。(もっと長い場合もあります)
ほとんどの教室は、畳の茶室か和室。
正座することになろうかと思います。
なので、気を付けたいことはカジュアル過ぎない・タイト過ぎない・キラキラし過ぎない。
<適している>
女性ならば、座った時に膝が出ない丈のスカート、ワンピースなどが無難でしょう。
男性については、スラックスで。ジャケットスタイルが素敵かと!スーツまでは必要ないと思います。
<あまり適さない>
ショートパンツやミニスカートなどは脚がにょきっと出てしまうので、わりと保守的な教室だと心象が良くないかもしれません。
体験なので全然OK!というところもありますけどね。
それと、正座の時間が長いと足がしびれます。
タイトなGパンやスキニーパンツだと、立ち上がった時に倒れてしまう恐れがあり、おすすめしません。
(過去にあった体験からです!)
「キラキラし過ぎない」というのは、アクセサリー類のことです。
指輪やバングル、ごつい腕時計はお茶碗を傷つける可能性があります。
先生によっては、ウン十万・何百万円のお茶碗でお出ししてくれることもあります。
高価でなくてもお道具を扱う際は、丁寧に扱いたいもの。
体験が始まる前に、さっとはずしておくと良いと思います。
➂体験のながれ
教室によって、やり方やながれ、時間はそれぞれです。
なので、ここではごく一般的な茶道体験の流れをお話しします。所要時間は45分ほどを想定しています。
➀到着したら、靴下を履き替える
➁呼ばれたら茶室の中へ入る
➂順番に座る(☆注意!:上座・下座があります)
➃亭主(先生)にあいさつ
➄お菓子がでてくる。1つの大きい鉢などに人数分盛られてくるので、隣の人に「お先に」と あいさつして添えられている箸で自分の分を取り、次の人へまわす
➅お菓子を食べる ☆抹茶の前に食べ終わります。
➆お茶が出される。
➇亭主にあいさつ「お点前ちょうだいいたします。」とお辞儀をしてから、お茶をいただく。
➈拝見 ※できればでOK。体験では省略しても問題なし
⑩亭主(先生)にあいさつして終了
いかがでしょうか?
茶室に入ってしまえば、あとは座っているだけで先生がアテンドしてくれるはず。
そのご指示に従ってください。
注意点は、お菓子を食べるタイミングでしょうか。
実際の場面になると、「いつ食べたら良いんだろう・・・?」「抹茶と一緒に食べたらダメ?」と思うかもしれません。
ほとんどの流派では、お菓子はお茶よりも先に食べることになっています。
お客様がお菓子を食べ終わる時間を逆算して、亭主はお茶を点て始めます。
お菓子をしっかり味わっていただいた頃合いを見計らって、お茶が差し出されるのです。
茶道では、どんなに和菓子がキレイで美味しくても抹茶が主役。お菓子はお茶を引き立てる脇役なのです。
先生によっては、体験の時はお菓子と抹茶を一緒にどうぞ。と言ってくださることもあります。
通例は、お菓子が先・抹茶が後。と覚えておくのが良いと思います。
➃いただき方
➀茶碗を左手のひら中心に乗せ、右手は添える。
※このとき茶碗の正面は自分に向いています。
「いただきます」の気持ちを込めて、茶碗を持ちながらおしいだく。(頭を下げる)
➁右手で茶碗を時計まわりに、向こう側から手前に向かって2回まわします。
その理由は、茶碗の正面を飲み口からはずし、亭主への礼儀を尽くすためです。
➂静かに口に運び、お茶を飲みます。何口で飲んでもOKですが、だいたい3~4回ほどに分けて飲みます。
底にたまった泡も残さず飲み切ります。
※できれば「すっ」と吸い切る。音を立ててOKで、正しい作法です。
➃飲み終えたら、右手の人差し指と親指で飲み口を軽くふきます。ぬぐった指は、ハンカチや懐紙でふいて下さい。
右手で茶碗を反時計まわりに2回まわし、正面に戻します。
余裕があれば、茶碗を拝見(観賞)し、置きます。
いかがだったでしょうか?
作法が難しそうで参加できなかった・・・という方も少しだけ事前に準備しておくと安心して楽しめると思います。
あまり深く難しく考えず、ぜひ、体験してみてくださいね。
その先には奥深くて楽しい茶道の世界が待っていますよ!