初心者が浴衣をきれいな着姿を保つのに必要なこと

浴衣を着た時に、時間とともに衿がはだける・裾が広がるなど着崩れることってあります。

できれば長時間きれいな着付けをキープしていたいのですが、動いたりするとそうもいきません。

 

これは、長年和服に慣れ親しんだ人でも同じです。ただ、初心者と違うのは、慣れている人は着崩れた時の対処法を知っています

お手洗いに行った時に「ちょちょっと」自分で手直しします。だから、いつでもきれいな姿をキープできるんですね。

 

では、初心者がキレイな着姿を長時間キープするにはどうすれば良いでしょう?

今回は、和裁士で自分も着物が好きでよく着ているちえ蔵が、初心者でもできる浴衣のきれいな着付けのコツを伝授します。ちょっとしたコツを押さえれば、割と長くきれいな着付けをキープできますので、ぜひ、参考にしてみてください。

 

まずは、浴衣を着るのに必要なものを確認してみましょう!

浴衣に必要なものリスト

 

 浴衣 1枚
 帯 1本
下着として肌襦袢、裾除け 1組
紐 2本
スポーツブラ 1枚
帯板 1枚
伊達締め 1枚
 バッグ 適宜
下駄 1足

 

時間がたってもキープするコツ➀【下着】

下着をきちっと着ること

これが時間がたってもきれいな着付けのコツの1つめです。

 

浴衣を着る時は素肌ではなく、必ず和装下着を付けてください。

下着は、「肌じゅばん+裾よけ」または、「スリップ型」「肌じゅばん+ステテコ」をご準備ください。

 

特に必須なのが、

 

お尻の形やショーツのラインが出てしまうのは、裾よけをつけていないことが原因です。

 

裾よけとは、巻きスカート型のような形で着物専用の下着です。

裾よけと肌着をセットで着ます。

 

それとは別に、着物スリップは肌着と裾よけが一体になっています。

こちらでしたら、一枚で済むので手間がかからず簡単に着れます。

 

他にも、ズボン型のステテコがあります。

ステテコのメリットは、足さばきがよくなること。

 

 

どの下着でも良いので、必ず和装下着を付けてください

 

 

呉服屋さんや着物を扱うネットショップで1500円~3000円ほどで買えますので、ご準備ください。

 

それから、ブラも大事。

 

和装の時は、洋服用のブラではなく和装用のものか、スポーツブラの方が美しい着姿になります。

 

普通のブラジャーだと盛ったり高さを出したり、という機能がありますよね。

これをそのまま付けて浴衣を着てしまうと、せっかく包み込むように合わせた衿がはだけてきます。

それに、帯の上の部分に胸が乗って、見た目が下品になります。

 

だから、上品に美しく着こなすには断然スポーツブラです。

 

和服で美しく見えるのは、意外にも寸胴(ずんどう)です。

胸やウェストなどの凸凹をなくして平らにすることがキレイに見えるコツです。

 

着崩れも少ないし、これなれ感も出ます。

 

 

補整は必要なの?とよく聞かれます。

 

補整は、タオルや脱脂綿などを使って着姿がきれいになるように土台を作ること。

 

わたし自身はあまり補整はしない主義なので、過度な補整は不要だと思っています。

なんたって、暑いですからね (;^ω^) ウェストに何枚もタオルを入れて過ごしたら、あせもができてかゆいです。

 

浴衣の補整は、タオル1枚をウェストに巻くくらいで十分かと思います。

それと、胸のあたりに手ぬぐい1枚をV字に入れる、くらいです。

 

時間がたってもキープするコツ➁【着付け】

 

着付けで美しい着姿をキープするコツもあります。

まず、衿合わせ

 

きちっと、両側のバストを包むように合わせてください。

衿が開いてしまうのは、衿の合わせ方が「浅い」からです。

 

 

先ほどもお伝えした通り、凹凸があると着崩れしやすいので、胸を和装ブラやスポーツブラで平らに潰します。

その上で、バストポイントがきっちり衿で収まるように合わせます。

 

浴衣の女性

 

 

ただ、最初はきっちり衿を合わせていても、どうしても時間とともに崩れてきます。

 

もし、自分で直す場合は、

➀脇の辺りに空いている隙間=身八つ口から手を入れます。

➁下前の衿を下に引く。

➂次に上前の衿を引きます。

 

これは少しコツがいります。

慣れないうちはおはしょりが乱れたり、衣紋(後ろの衿)がぐちゃぐちゃになってしまうことがあり、ちょっと勇気が必要です。

 

そんな時は、お役立ちグッズに頼ります。

 

時間がたってもキープするコツ➂【衿芯】

 

着付けや着崩れ直しは、回数をこなす他ないのですが、すぐにかんたんにできる方法があります。

 

それが、「衿芯」を入れること。

 

衿芯は浴衣以外の着物を着る時に、長じゅばんの衿に入れて使います。

衣紋(えもん)という後ろ衿の部分がキレイに抜けます。

ペラペラしていたり、堅い布のようなものでできていて、長細いです。

 

 

浴衣は長襦袢を着ないことが多いので、そのままだと衿が崩れやすいんです。

 

 

そこで、衿芯を一枚、浴衣の衿の内側入れてみてください。

 

後ろの衿がきれいにカーブして衣紋がすっきり抜けます。

 

衿をよく見ると、短い布が上から掛かっています。

段差ができているようにも見えます。

これは掛け衿といいます。

 

浴衣に衿芯を入れる際は、この掛け衿の中に入れます。

 

裏側の掛け衿を少し糸をほどき、指が入るくらいに開けます。

 

そこから、衿芯を通します。

 

衿芯の長さは、掛け衿よりも短いものがほとんどなので、見えることはありません。

こうすると、後ろの衿がキレイにカーブして着姿が美しくなります。

前から見ても、すっきりとしてきちんと感が出ます。

浴衣美人は、うなじ美人。

うなじがキレイだと素肌っぽさが際立って、より色っぽいです。

時間がたってもキープするコツ➃【サイズ】

着崩れが少なくなる方法として、浴衣のサイズがあります。

 

浴衣を手に入れる方法は

・でき上がってるものを買う。または人からもらう。

・反物から選んで、自分のサイズで作ってもらう

という2パターンがあると思います。

 

着崩れが少ないのは、圧倒的にマイサイズの浴衣です。

 

浴衣やほかの着物を仕立てる場合、身長・腕の長さ・バスト・ヒップなどをきちんと測ります。

その上で、お客様が着やすい寸法を割りだします。

そこにはマニュアルもありますが、お客様の雰囲気・年齢・お好み・趣味・体型など様々なことを考慮しながらベストな寸法を考えていきます。

 

 

いわゆる、オーダーメイドですね。

 

浴衣といえども、呉服屋さんではお客様寸法が必ずあります。

 

一番着やすいサイズを割り出してくれるので、体にフィットするのは間違いないですよね!

できれば、浴衣もお誂えされることをおすすめします。

自分の好きな反物を選んで、お仕立て上がりを待つ時間。初めて袖を通す瞬間。

これほどテンションが上がることはありません。

お値段もそこまで高くないものもありますので、呉服屋さんやネットなどでオーダーメイドをぜひ一度、体験してみてください。