東京・早稲田にある穴八幡宮。徳川家ともゆかりがあり、地元の氏神様として信仰を集めてきた由緒ある神社です。そこで期間限定で授かれる特別な御守りがあるのをご存知ですか?
「悪いことがあっても、また復活して良いことが巡ってくる。」こんな願いが込められています。
毎年、徹夜組や大行列ができるほど大人気な御守りです。
この特別なお守りについてご紹介します。
一陽来復とは
冬至は二十四節気のひとつで、一年の内で昼が最も短く、夜が長くなる一日。
陰陽五行説では、冬至は「陰極まり陽に転ずる時」とされていて一年の中でも重要な日とされています。
陰陽では太陽は陽の象徴。
夏至の頃が太陽の力が一番強い時期ですが、そこから冬に向けてどんどん弱まっていきます。
つまり、陰の力がだんだん強くなっていき、逆に陽の力が弱まっていくというわけです。
そして、冬至の頃に陰の力が最大となりながら、陽に変化していく、という日なのです。
陰が極まり陽に転じるこの日、世界中でも冬至は信仰の対象とされ、様々なお祭りや神事が行われます。
実は、西洋のクリスマスも冬至の太陽信仰が変化したもの、ともいわれています。
寒くて暗い冬は、陰鬱で邪悪なものであり、太陽がその冬を終わらせてくれる神秘的な力として信仰の対象でした。
東洋においてはこの日から陰気が弱まり、陽気が少しづつ回復する日と考えられ『一陽来復』と呼ばれます。
太陽の力が最も弱まった後、日に日に回復していくことから、冬が終わり春になるという意味や、これから幸運が訪れるといったポジティブな意味合いがある言葉です。
この日を境に過去は精算され、自分の気持ちや環境が新しく生まれ変わっていくとも言われます。
ちょっとツイてなかったな~と感じていた方は心機一転、良い方向に変わるポイントの日でもあります。
一陽来復お守り詳細
日本の冬至のお祭りとして有名なのが東京・早稲田の穴八幡の冬至祭です。
こちらは徳川幕府とゆかりのあり、江戸時代から庶民の深い信仰がある神社。
ここで授かれる特別なお守りこそ、『一陽来復』のお守りです。
財運・金運アップのお守りとして江戸時代から今に伝わる特別なものとして有名です。
白い紙を丸めた手巻き寿司のような形をしていて、中にはお祓いされた金柑と銀杏が入っています。
金柑と銀杏に掛けて「金銀財宝に不自由することなく、融通がついて苦しむことがない」というご利益があるといわれています。
この一陽来復守りは、冬至から来年の節分にかけて頒布されます。
冬至、大晦日、立春の日に貼る、というルールがあります。
このお守りは非常に人気で、冬至の日には長蛇の列ができ、2時間待ちは当たり前。
徹夜組もいるとか。
わたしも毎年、頒布していただいていますが、とっても混むので冬至の当日には行かないようにしています。
そして、比較的空いている夕方~夜に伺っています。
早稲田穴八幡宮のデータ

■住所:東京都新宿区西早稲田2丁目1-11
■お守りの頒布期間:冬至2020年12月21日 5:00~21:00
2020年12月22日から12月31日 8:00~19:00
2021年1月1日から2月3日 9:00~17:00
■料金:壁に貼るお守り ¥800
懐中お守り ¥400
■アクセス:東京メトロ東西線「早稲田駅」(副都心線「西早稲田」もあるが、かなり遠かった。メトロ早稲田が便利です。)