静嘉堂美術館で国宝曜変天目見学5月17日「ホンモノは実物見なけりゃ分からない」

今回のお出かけ勉強会は、世田谷にある静嘉堂美術館への曜変天目茶碗の見学会です。

 

二子玉川から車で10分ほどの場所にあり、小高い丘の上に建つ静かな美術館です。

 

実は、結構スゴイ美術館です。

かの有名な三菱創業者である岩崎彌太郎氏のご子息、彌之助氏と孫の小彌太氏により設立されました。

 

 

なんと、国宝7点、重要文化材84点が収められています。
特に茶道具、絵画、書、彫刻、刀剣などの東洋美術品に関しては6500点と、国内でも屈指の美術館です。

 

 

そして、その中でも皆が一生に一度は見たいと思っているのが国宝「曜変天目茶碗」です。

 

実はこのお茶碗、世界に3点しか現存していないといわれています。

その3点は日本にあるというから驚きです。

 

どこにあるか、というとこちらの静嘉堂文庫美術館、京都の大徳寺龍光院、大阪の藤田美術館です。

しかも、常設ではないのでいつでも見られるわけではありません。

何年待っても拝見できないものもあります。

静嘉堂文庫美術館では、年に4~5回の展覧会で公開されるということです。

 

 

とにかく、めったにお目に掛かれない貴重なお茶碗。
さっそく見学に行きました。

 

 

今回は「日本刀の華 備前刀」の展覧会と併せての展示です。

 

 

 

美術館を入ってすぐのスペースに天目茶碗は展示されていました。

 

 

二面がガラス張りになっているコーナーの展示スペースで、たっぷりと自然の光が入ってきます。

ガラスケースに鎮座する、黒っぽいお茶碗。

 

最初に思ったのは、、、

「意外と小さい。」

 

お茶碗の直径約12cm。高さ6.8cm。

両手にすっぽりと収まるくらいです。

 

 

そして、中を覗いてみると・・・

まあ、なんということでしょう!!

 

「宇宙!」

 

 

 

 

 

 

光の当たり具合によっては深い青、明るい青、玉虫色、赤い黒、虹色・・・

何色、と言えない色。

とにかく美しい。

 

 

見れば見るほどぐいぐい吸い込まれていきます。飽きもせず、ずーっと見ていられます。

斑点はまるで星のようです。

刻一刻と変わる日の光によりその表情はクルクルと変わっていきます。

 

その凛とした佇まいは空気感までも変えてしまうほどの存在感です。

すっとした姿には高貴な品格が漂っています。

 

 

 

曜変とは、もともと窯変という意味だったそうです。

「星」「輝く」という意味の「曜」の字が当てられるようになったのは15世紀頃。

当時から、唐もの(中国大陸伝来品)の第一級品で最も貴重なものとされ、大名や将軍、寺院などが所蔵してきました。

 

 

星のように輝く斑紋と、黒のコントラストはまさに、宇宙。小さな茶碗の中に大きな宇宙のロマンを感じることができる、素晴らしいお茶碗です。

 

天目茶碗でいただく抹茶はさぞ、美味しいでしょう・・・

などと想像しながら、見学を終えました。

(ちゃんと刀剣展も見学してきましたよ!)

 

 

今回、感じたことは「やはり実物を見ないと分からない。」ということですね。

目で見て分かる大きさや模様、姿も実物を見ないと分からないことがあるし、なにより存在感、空気感、雰囲気みたいな目に見えないものはやはり現場でないと分かりません。

 

それは知識、というより感性が豊かになる貴重な経験だと思います。