日本民藝館 12月20日「気持ち揺さぶられました・・・。」

慌ただしい師走もなかば、わたしたちは『民藝を学ぶ』をテーマに実際に見るために、都内二か所のスポットにお出かけしてきました。

 

とにもかくにも、この民藝という世界。

興味のない人には全く響かない、しかし、大好きな人はどんどんマニアックに深~くどっぷりハマってしまう・・・そんな世界。

 

日本民藝協会の解説によりますと、

民藝という言葉は、民衆的工芸の略語で、柳宗悦、浜田庄司、河井寛次郎たちによってつくられたもの。

大正15年に起こった芸術文化運動「民藝運動」として広がりました。

 

 

当時の工芸界は、華美な装飾を施した鑑賞用の作品が主流でした。

そんな中、彼らは名もなき職人の手から生み出された日常の生活道具を「民藝(民衆的芸術)」と名付け、美は生活の中にあり、そこには美術品に負けない美しさがあるのだと主張しました。

 

 

そして、日本各地の風土から生まれ、生活に根ざした民藝には用に則した「健全な美」が宿っていると、新しい美の見方や美の価値観を提示したのです。

柳は、そこに宿る民藝美の内容を「無心の美」、「自然の美」「健康の美」であるとも言っています。

 

つまり、民藝品とは「一般の民衆が日々の生活に必要とする品」という意味で、いいかえれば、「民衆の民衆による民衆のための工芸」ともいえるのです。

 

 

彼らは、大量生産の製品が少しづつ生活に浸透してきた時代のなか、失われていったいく日本各地の手仕事の文化を案じ、物質的な豊かさだけではなく、より良い生活とは何かを民藝運動を通じて追求したのです。

 

日本には世界的に見ても独自な性格をおびた民藝品を数多く作り出してきました。

 

なぜならば日本は、南北に長い国土を持ち、気候的にも寒い地方から暑い地方へと変化が大きい。

そのことによって、各地に様々な生活様式を生み出し、種類豊かな工芸品の素材を自然の中に育んできたわけです。

 

 

また、歴史的にも江戸時代には長い間、鎖国政策のため諸外国との交流が少なかったことで、各藩は競って自国の産業や文化の育成に力を注いできました。

 

つまり、こういった条件の積み重なりの結果、日本に固有の工芸文化が生まれ、各地に地方色豊かな民藝品の数々が生まれていったのです。

柳宗悦が日本を「手仕事の国」と呼んだ由縁です。

 

民藝運動の父と呼ばれる柳宗悦は、民藝品の特性をこのように定義しています。

 

1.実用性。 鑑賞するためにつくられたものではなく、何らかの実用性を供えたものである

 

2.無銘性。特別な作家ではなく、無名の作家によってつくられたものである。

 

3.複数性。民衆の要求に応えるために数多くつくられたものである。

 

4.廉価性。誰もが買い求められる程に値段が安いものである。

 

5.労働性。くり返しの激しい労働によって得られる熟練した技術をともなうものである。

 

6.地方性。それぞれの地域の暮らしに根ざした独自の色や形など地方色が豊かである。

 

7.分業性。数多く作るため、複数の人間による共同作業が必要である。

 

8.伝統性。伝統という先人たちの技や知識の積み重ねによって守られている。

 

9.他力性。個人の力というより、風土や自然の恵み、そして伝統の力など、目に見えない大きな力によって支えられているものである。

 

 

私は、他力性というのが面白いな~と思いました。

目に見えない大きな力とは・・・人が歴史や先祖から引き継いできた技術と、自然界からの恵みをいただくことによって完成するのかな、と思いました。そして、その大きな力に感謝することも忘れない、ということも。

 

 

 

実は、私は今まで民藝にはあまり興味がなかった方なんですが、なぜかここ数か月の内に気になってしょうがなくなってしまったんです。

そこで訪れたのが、東京にある「備後屋」と「日本民藝館」。

 

備後屋

東京都新宿区若松町10-6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし・・・店内は上から下までものスゴイ品揃えです。

型染め、織物、絞り、糸、竹、、編み物、木材家具、版画、和紙、器、こけし、玩具、人形などなど、、これでもか、というくらいの諸国民藝に出会うことができます。

そして、お値段も手が出るものばかりなので嬉しい限り。

海外のお客様も多いようですね。納得。

 

丁度お正月に使えそうな、可愛らしい亥の土鈴がありましたのでそちらをゲット。

 

 

続いて向かったのは、駒場東大前にある日本民藝館

東京都目黒区駒場4-3-33

 

1936年に造られた立派な建物で、一見の価値あり。外も中も素晴らしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうど、「日本民藝館展」という公募展が行われていました。

そして、行ってみてびっくりしたのは、その展示作品が買える、ということ。

 

しかも、質の高い作品が手の届く金額で・・・

 

初めて行きましたが、全く知らず。「わ~、これ素敵!この金額で買えるの!?」と浮足立ってしまいました。

 

ただ、残念ながらほとんどの作品はもうお手がついており(販売済み)、わが家へ連れて帰ることはできませんでした。

毎年開催されている、とのことですので初日に行くべきですね。勉強になります。

 

 

公募展以外でも国内、海外の素敵な民藝作品を見ることができました。飾ってある空間や調度品も味があり、、ずーっと居たくなるような場所でした。

また行きたいですね。

 

 

さて、今回のお出かけ勉強会はは民藝を訪ねてみましたが、その魅力を知るためにはさらに勉強が必要そうです。そして、もっとその世界を知りたくなりました。また次、part.2を企画します。

 

手仕事のあたたかさ。ぬくもり。ほっとする。どの作品にも感じることができ、わたしたちの心も何だかほっこりしたのでありました。