400語!?こんなに雨に名前がある国は日本しかない

晴れているのに突然の雨。

「狐の嫁入りだね。」などと聞いたことはありませんか?

「キツネ?嫁入り?何で?」って思いますよね。

 

実はこれ、日本ならではの表現で雨の名前なんです。

 

日本人ならではの雨の愛で方

五月雨、時雨、霧雨、氷雨など古来より、日本人は降る雨に名前をつける文化があります。

 

日本語の雨の名前は300語とも、400語とも言われています。

英語でも雨の表現はいくつかあります。
例えば、
「霧雨」:misting
「霧雨」、「パラパラ(ぽつぽつ)雨」:drizzling(ドリズリング)
「通り雨」:passing shower(パッシング・シャワー)
「夕立」:evening shower(イヴニング・シャワー)
「大雨」:heavy rain

 

英語の雨の表現は50種類位あるそうですが、雨はやはりrainですね。

日本語のように季節や降りかたによって表現を変えることはあまりないようです。

 

一方、日本語の雨の表現にはその字面も響きもとても美しく、日本人の繊細な美意識が感じられます。

 

今と昔では雨の降り方も変わってきましたが、雨の名前を知っているだけでも日本情緒に触れることができます。

 

これが日常で使えたら良いですよね!

 

全てをご紹介するのは難しいので、私のお気に入りの雨の名前を8つご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅雨(つゆ)

旧暦では、「芒種」の後の最初の壬(みずのえ)の日を梅雨入りとしました。

 

梅雨は、中国長江流域から朝鮮半島南部、そして日本にのみ見られる独自の気候です。

天からの水の恵みは、万物に命の潤いを与えてくれます。

この頃ちょうど梅の実が熟すことから「梅雨」と呼ばれるようになりました。

 

同じころ、栗の花が散ることから梅雨入りに「墜栗花(ついり)」という文字を当てることもあります。

 

 

栗の花、こんなお花です。

都会ではめったに見掛けません。

 

 

 

 

 

 

 

 

五月雨(さみだれ)

旧暦5月のこの時期に降り続く雨の名称です。

五月雨の「サ」は、「皐月」や「早苗」などと同様、神に捧げる稲の意味があるそうです。

 

そして、「みだれ」は「水垂れ」とも書きます。

その言葉の美しさは、憂鬱な雨もロマンティックな風景に換えてしまう響きをもっています。

 

 

翠雨(すいう)

色鮮やかな青葉をより引き立てる初夏の雨。

 

 

分龍雨(ぶんりょうのあめ)

旧暦5月に降るにわかの大雨。

その激しさは、龍の体をも分かつほど、と考えられました。

 

 

神立(かんだち)

神様が何かを伝える雷、雷鳴を指す言葉。

その雷とともに降る夕立のこと。

 

 

喜雨(きう)

長い日照りの後に降る喜びの雨。

「慈雨」ともいいます。

 

 

狐の嫁入り

晴天なのに、パラパラと気まぐれに降る雨のこと。

狐に化かされたような不思議な雨のこと。

 

 

卯の花腐し(うのはなくたし)

晩春から初夏にかけて降る長雨のこと。

この頃咲く卯の花が腐ってしまうほどの長雨のこと。

 

 

いかがでしたか?

 

雨は雨でしょ!?って思うかもしれませんが、季節ごとに降る雨に名前をつけちゃうこの日本人の美意識の高さ。

 

日本人の美的感覚は繊細で知的で文化的。

 

この国で育って良かったな~と思っちゃいますね。

 

私たちは、雨の恵みに潤され、雨と共に生きてきました。

日本という国はまさに「水の国」なのだ、ということを改めて感じます。

 

 

雨というと、体もだるくなったり、気分が憂鬱になったりします。

でも、こんなに美しい日本語があると思うと、雨も良いかな~と思えますよ!