誰も教えてくれなかった、「産む」ということ

コンセプション(Conception)は受胎、つまりおなかの中に新しい命をさずかることをいいます。

プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことで、直訳すると妊娠前管理のことです。

 

このような概念は2010年前後に欧米で広がり始めました。

 

女性の喫煙、過度な飲酒、性感染症、ドラッグにより妊娠・出産の際にトラブルが起こることが多いため、若いうちからそのリスクについて知ってもらい、自身のからだと心を大切にするように促したのが始まりです。

 

2012年にWHO(世界保健機関)がそれに賛同したことで世界的に広まり、日本では2015年に国立成育医療研究センターが国内初の「プレコンセプションケアセンター」を設置しました。

 

その目的は、プレコンセプションケアによって女性やカップルがより健康になること、元気な赤ちゃんをさずかるチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康な生活を送れることをめざします。

 

プレコンセプションケアは、妊娠を計画している女性だけではなく、すべての妊娠可能年齢の女性にとって大切なケアです。

自分を管理して健康な生活習慣を身につけること、それは単に健康を維持するだけではなく、よりすてきな人生をおくることにつながるでしょう。

 

(国立成育医療研究センターのサイトより引用)

 

現代の働く女性にとって結婚、妊娠、出産、子育てには少なからずハードルがあります。

金銭的、社会的立場、年齢、健康面、家庭の環境、心の問題、体の機能的な問題、社会的な不安など、一人ひとり違う問題を抱えながら女性は人生の岐路に立たされることが多いのです。

 

子供を望んでいて、自然妊娠により子供を2人つくろうと思ったら、27歳から子づくりを開始すべき、というデータがあります。(Habbeman et al.Hum Report.30;2215-21 2015より)

 

子は授かりもので、望めばすぐにできるわけではありません。

こんなに医療が進歩していても、妊娠が叶わないこともしばしばあります。

 

よく、「結婚すれば、自然とできると思っていた。」という声を聞きます。

 

実は何を隠そうわたしもその一人でした。

話し合い、通院もして、いろいろ試してみましたが、結局、授かることなく今は夫と猫のいる人生を過ごしています。

やはりもっと早く、ケアしておけば良かった・・・というのが正直なところです。

避妊については学校でも教えますが、妊娠するためにはということは誰も教えてくれません。

そして、女性にはリミットがあることも。

 

 

最近は晩婚化傾向にあり、出産年齢も上がっています。

より、授かることが難しい時代になっています。

仕事、出産、育児と、女性にプレッシャーがかかっていることも事実です。

 

プレコンセプションケアをすることで妊娠・出産がスムーズになるだけでなく、キャリアデザインも含め、やりがいや生きがいを失うことなく、心身共に健康で幸せな人生を送ることができると思っています。

 

いつかは母になる、という夢を持っておられる方はぜひ、プレコンセプションケアを始めていただきたいです。

 

(引用元 世界保健機関国立成育医療研究センター